ゆずきよ

ウルフ・オブ・ウォールストリートのゆずきよのレビュー・感想・評価

3.8
レオナルド・ディカプリオ主演の実話を元にした破天荒コメディ。
観る前の印象としては、面白そうだけど上映時間長いなぁ…でした。

物語としては、株のブローカーの主人公が自らの会社を起こし、違法スレスレのやり方で金儲けをする話。
コイツがまたとんでもない男で、部下に従えている人達も一癖も二癖もある人材。
優秀では無いけれど、熱い絆と忠誠心で会社は潤い大きくなる。
主人公であるディカプリオが本当にクソ野郎だし、破天荒なんだけど、何故かそれほど憎めない。
金、女、薬がキーワード。ポップに描かれているのでそれほど味付けは濃く無い。
めちゃくちゃで、被害を被っている人間も多いが、会社の人間からは慕われているし、歪んでいるにしても家族を大切にしようとはしている。
いくつかの挫折や事件を得ても、そこからあの手この手でどうにかこうにか這い上がる様は醜いかも知れないが素晴らしい。
その結末が最後どうなるのかは、この映画を通して観た人なら納得というか、この映画の落とし所はそこで良いと思う。

長いと思っていた上映時間は、割と気になる事も無く、最初から最後まで楽しんで観れました。
やっている事は許されるものでは無いし、真似はしないけれど、仕事のやり方や考え方に関しては学ぶべき所も多い。
家族に対して胸を張れない仕事はしない主義なので、もっと嫌気がさすと思って観ていたがそんな事は無く、素直に感嘆してしまった。
あとディカプリオって顔だけじゃ無くて、良い役者さんだと再認識しました。
今回のようなイカれた役は、ジャンゴの奴隷商人に似ているけれど、二枚目の恋人役もやるし、知的障害の弟だってやるし、馬の腹の中にも入っちゃう。
しばらく観ていないディカプリオ出演作でも観てみようかな。
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