キャサリン子

バックコーラスの歌姫たちのキャサリン子のレビュー・感想・評価

バックコーラスの歌姫たち(2013年製作の映画)
3.8
数々のミュージシャンを陰で支えてきたバックシンガーの、知られざる成功と挫折を描いた音楽ドキュメンタリー。
第86回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞受賞。


想像以上に良かった!
もうね、バックコーラスの女性たちの歌唱力がハンパないんです。
何度も鳥肌立ちました。

やはりソロを夢見る人が多いけれど、実力だけでは成功できないのがこの業界。
才能の他に、運や、駆け引き、自己PR力など売れるためにはすべてが必要な厳しい世界なのだ。
優しすぎる性格が弱みとなり、ソロ一本出しただけで終わってしまったリサ。
自分の運命を哀しく笑う彼女に、切なくなりました。


マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」でマイケルとデュエットしていた女性も出ていました。
彼女はマイケルから愛されていたけれど、マイケルが亡くなったあとは再びバックコーラスとして活躍されていました。
そのことを、彼女自身はどう思っているんだろう。

バックコーラスを小物扱いするシンガーも多いとのことですが、ミックやスティング、マイケルはやはり偉大。
実力のあるシンガーをちゃんと評価し、「仲間の一員」として見ているのが伝わりました。


紹介されなかったら一生知ることがなかったであろう作品をこうして観ることができ、幸せに思います。
教えてくださった皆様、どうもありがとうございました!
キャサリン子

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