Rumy

アメリカン・ハッスルのRumyのレビュー・感想・評価

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)
3.8
「人間は信じたいものを信じる」
序盤にこのセリフが出てきて、頭の中では「確実に観衆にミスリードさせてくるやつやろな」っと浮かんだ訳ですよ。夜の9時、頭もそこそこ冴えてる。今回こそは騙されまいと意気込んでいつも以上に画面に集中してました。どうやって纏めるんやろ?ってところからの一手が意外とあっさり。「大どんでん返しだぜ!ヒャッハー!」って感じではなくサラっと纏めてて非常にスマート。

内容的にはFBIの意地汚い捜査、例えるなら、満腹状態の魚に釣り針を垂らして、無理矢理針に引っ掛けて釣り上げる、と言った展開。
描き方次第ではかなり暗くなってもおかしくはないが、オッシャレなBGMや軽快さを際立たせる事で全体的に明るく仕上がってます。

捕まった詐欺師(主人公)が懲役を免れる代わりにFBIの捜査に協力するのですが、主人公、主人公の仲間、FBI、主人公の奥さん、取り引き相手など、それぞれ違う思惑を持った者達が一堂に会し、如何にすれば自分の希望通りに事を運べるのかの駆け引きがたまりません。

個人的には内容も当然良かったけど、それ以上に音楽や描写がすっっっごい好きでした!

追記 11/9 2度目の視聴
ある程度オチが頭に入った状態で見てもなかなか面白い。どんな終わらせ方になるんやー?ってところからの誰も幸せにならんしっぽりとした終わらせ方。
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