【恥ずかしくないの?】
正直に言うと、少し笑えるところもありました。
でも見終えて、いや、見ている最中から、これって何なのかなという疑問が頭の中で渦を巻いていました。
喜劇なんだから何だって笑えりゃあいいようなものですが、でも恥ずかしい笑いってあると思う。内輪ネタでの笑いなんかそうですね。内輪ではいいけれど、外には出せない。出したら恥ずかしいという意識は、最低限持っていないといけない。
この映画もそうです。べつに国際映画祭のコンペティションに出せとは言いませんけど、外国に輸出できるでしょうか。できないでしょ、こんなんじゃ恥ずかしくて。万が一にもそういうオファーがあったとしても、「日本にはもっといい映画がありますから」と逃げの一手になること必至。
すごく恥ずかしい映画。こんなのよく作りましたね。妻夫木聡くんや北川景子さんが気の毒。喜劇に出るのは構いませんが、もっといい作品に出してあげたい。
それにしても、こんなの作ってるようじゃ、韓国映画に負けるのも当然だろうな。