「本当に美味しいものを美味しいと言おう」
頼りないが広告への愛は人1倍のCMクリエイター・太田喜一郎が、上司の代わりにサンタモニカ国際広告祭の審査員として出席することに。知らぬ間に自らのクビをかけ、陰謀渦巻く審査会に飛び込んだ喜一郎の運命やいかに。
中学生か高校生のときに初めて観てから大好きな映画。何度も観返している。
しっかり張られた伏線、楽しい脚本。
「あのおばさんな、ああ見えて昔16歳だったんだよ」「嘘だ!!」
リリー・フランキー演じる鏡さんが大好き。松本伊代を引っ張り出してきてこのやり取り、最高。そういえば、リリー・フランキーを好きになったのもこの作品だったな。思い出した。
「良いものを良いと、悪いものを悪いと言う」
いたってシンプルなのに、欲や権力が絡むとそれができなくなるのが人間。
喜一郎のひたむきさ、純粋さ、やさしさと、その明るさに照らされた審査員たちの善良さが導いた正しい未来。久しぶりに観たけどやっぱり泣いてしまった。
トヨタのCMを観る喜一郎の、「このCM良いなあ、好きだなあ」って顔がほんとうにやさしくて愛おしくてグッとくるよ。