トランスマスター

フィルスのトランスマスターのレビュー・感想・評価

フィルス(2013年製作の映画)
4.3
♯72 俺のルールに例外なし

『トレスポ』原作者のクライム・コメディ
TV/蒸気機関/ゴルフ/ウィスキー/ペニシリンを生んだスコットランドが舞台。クリスマスに歩行者用トンネル内で日本人留学生が複数のパンク(フーリガン?)達にカツアゲに遭遇し撲殺される。その事件の管内にいる警察署のフリーメイソンメンバーの悪徳警官が主人公のストーリーです。

◆良い点/注目ポイント
・警部補への昇進するための同僚への嫌がらせの数々その中での署内のトイレでのLGBT職員に対する落書きを自ら書いておいて「おまえらの仕業じゃないよな?」って笑えました。しかもボスとの会話も一応差別発言を回避しているような人物を演じているところがまた笑えます。
・ハリウッド映画ではないので未成年への性描写も容赦なし、署内の男性署員のムスコをコピー機でコピーして女性職員が誰のムスコか当てるゲームも発想自体が予想外です。
・至る所に張り巡らされた様々な伏線が一気に回収されるのは爽快です。
・マカヴォイの額に血管が浮き出る顔芸は本当に良い演技です。
・BGMに懐かしい曲を使っています。久しぶりに『MR.VAIN』を聴きました。

◆改善点
・ゲロ多め。

◆総括
・LGBT、売春、SEX(テレフォンSEX含む)、自慰、コカイン描写があるのでお茶の間での視聴は控えた方が良い。クリスマス映画です。
UK版『アメリカン・ビューティー』

-2020年 72本目-