『アベンジャーズ』の戦いで捕えた弟ロキを幽閉して惑星直列で混乱広がる宇宙で戦いに明け暮れるソー。一度は恋仲になるも疎遠なジェーンが闇から生まれしダークエルフが悪用したインフィニティ・ストーンのひとつエーテルを体内に取り込んだ事で標的となった事を知った彼が、愛する人を救うために奮闘する様を描くヒーロー映画です。
北欧神話の雷神ソーを主人公とするMCU作品の第二段で、特色を活かしたシリーズでも珍しいファンタジー色の強い作品になっていて、RPGゲームといえばファイナルファンタジーというゲームっ子には馴染み深いキーワードが多く登場してワクワクさせてくれます。ソーの武器が古典的なハンマーというのもなんだか親近感を感じさせます。
結果としてそれがシリーズをキャプテンとアイアンマンのふたりを中心としたものにするためソーとしては役損な面もありますが、前作に引き続きポートマンら実力あるキャストで脇を固める魅力的な地球人との掛け合いでの「お茶目な神のアドベンチャー」にファンタジー要素のグレードアップを加えて多彩な演出力をアピールする一作です。