バルミツバを控えたノノが冒険を通して一人前の大人に成長していく物語。
思いがけず良い作品でした。
もっと子供向けな内容なのかなと思ったら意外と大人が観たほうが色々思うことがあるんじゃないかなという内容だった。
両親の出会いなど、ノノが知らない過去が彼にはまるで今起きている出来事かのように描かれていたのがとても面白かった。2人を見るノノのころころ変わる表情が本当に愛おしかった。
ノノがフェリックスとローラをぎゅっと抱き締めるシーンとラストシーンが一番好き。
母親の死や父親とその恋人のことなど、複雑に思える事柄をノノ自身は素直に受け止めていて、知ろうとすることをやめない姿がすごく良かった。
母親の後ろ姿が収められた一枚の写真から始まって、あんなに沢山の真実と愛を見つけたノノは既にもう立派な刑事さん。
子供の視点で描かれている映画はやっぱり色んなことに気づかされたりすることが多いなと改めて感じた。
ノノ役のトマス・シモンくんの端正なお顔が本当に綺麗で眼福でした。
もっと幼い頃に観てみたかったなって思った。