このレビューはネタバレを含みます
手紙の代筆に需要がありそうなところを見ると作中の近未来は随分と寂しそう。
自分に合った人工知能でよき理解者になってくれる存在に惚れるのは当然の流れだと言えるけどまあ虚無だよな…。
喧嘩はできても結局は人間にとって都合の良い存在でしかない。虚無。
わたしは人生において恋愛の優先順位が低いからどうしてそんな無理してまで恋愛するのだろう…みたいな気持ちになった。結末は友人同士がお互いを慰め合うような終わりだったので良かった。孤独を埋めるのは恋愛だけじゃないと思うから。
心に響くセリフがあったので書き留めておきます。
「時々思うんだ 僕は一生で味わう感情を味わってしまい 新しい感情はもう湧かないかもと ただ味わった感情の劣化版だけ」
「過去は自分で作り出しているのね」
「恋ってクレイジーなものよ いわば社会的に受容された狂気だと思うわ」