ゆきの

her/世界でひとつの彼女のゆきののレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
5.0
再見。2年も前に製作されたものとは思えないくらい近未来の世界観が完成されていて本当にこうなるんだろうなって少しワクワクする。
そして2時間あまりの会話劇に眠たさを覚えながらも、1つ1つの台詞が素敵でもう一度観てみようと思う。

手紙の代筆店で働くセオドアに完璧な彼女が現れる。彼女は彼の好みを知り尽くしているし会話においても欲しい言葉をくれるしユーモアセンスもぴったり。
しかし彼女は肉体を持たないOS。
この関係性に理解を示す親友のエイミーと同僚のポール。
反対に拒絶反応をしめす元妻。
(今の時代でさえ性に対して理解が浅い人や二次元に人生を捧げる人に嫌悪を抱く人もいるしOSもその類になってくのかもしれないものね、、)
それでもセオドアはサマンサとデートを繰り返し喧嘩をして愛を深めていく。
ここで大きな障害となるのが、サマンサには肉体がないということ。
彼女はそれを乗り越えようと第三者を介入して見せたりと必死で補おうとする。(代理セックスより高性能なOS搭載ダッチワイフとかできてもよさそうなのにね、と思ってしまったけれどそれしたら究極の二次元萌えが完成するよね笑)

肉体がない故に、「リアル」がわからなくなる。この感情はリアルなのか、プログラムなのか。セオドアに向かい合うサマンサはリアルなのかただのOSなのか。
逆に言えば、肉体があるから「リアル」と言えるのか?私たちも常に経験則に基づいて動くし、ホルモンによって感情も左右されるある種のプログラムに支配された生き物じゃなかろうか。
そんな問題さえも凌駕してしまう「愛する気持ち」はどんな形であれリアルなのだと思う。
Apple musicでmoon songを落としました。いいです。そしてセオドアの着るシャツも。完璧な世界観でした。