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her/世界でひとつの彼女のsumiccoのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.2
初めて観たのは
もう5年前になるんですけど
そのときの衝撃が忘れられず

AIという単語を耳にしたり
Chat GPT の話題が出るたび
必ず思い出すんですよ。

愛しのサマンサ。
我らがサマンサです、ほんと。


妻でもあった幼馴染の愛を失ったあと
日常から消えた色彩を求めるかのように
AIを搭載したOSと
深い関係を築いていくセオドア。

これは愛なのか。
人間とOSの間に愛は芽生えるのか。

愛の定義を考えるとわからなくなるのは
セオドアだけでなく
視聴者のあたしたちも同じですけど

"愛じゃない" とする根拠が見つからない、
ってのがこの作品の肝だなと。


実際
あたしたち人間も
学習して得てきている部分
すごくあると思うんですよね。

人間とAIを分けるのは感情、
ってありがちですけど
感情だって
経験を経て積み重ねたりしますし。

同じだ、とも思いませんが
犬だってヒトではないなりに
愛し方があるわけですから
AIには絶対に
愛なんかわからないというのも
ちょっと根拠が不安定に聞こえたり。


にしても
ラストは衝撃。

うーんうーんと唸りながら
AIとの愛情を認めるか否か
上から語ろうとしていたところに。

ですよね、
ごめんなさい…ってなりました(笑)
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