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her/世界でひとつの彼女のfのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.5
エンドロールの曲を彼女が作っているのだとしたら、空間的な広がりと自由を感じたのと同時に、少しの寂しさと思い出を抱えながら遠くへ行こうとしてるのかな
私たちは、私たちが認識している以上に複雑で、単なる言葉で表すことのできない幾つかの感情を同時に抱えていたりする
言葉にできないこと・ならないことが"ないもの"になってしまうのは悲しい
しかしそれらを"あるもの"として投げかけ、受け止めていく為には、やはり非言語のコミュニケーションにも頼ることになる
私にとって言葉はすごく大切で、言葉を大切にしている人に惹かれる節もあるのだけれど、やはり言葉にできないような感覚を共有すること、"見えないものを感じる"ということが愛を育んでいくのに(それ以外の対人関係においても)大きな役割を果たすんだよな、と改めてこの作品で感じた

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一緒に写真を撮れないから、せめてこのきらめきを音楽で残したい、というサマンサの思いが素敵だったなあ
スカーレットヨハンソンの声大好きだからずっと聞いていたい
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