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her/世界でひとつの彼女のTKのネタバレレビュー・内容・結末

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

この映画制作時点の2013年や、ChatGPTが人々の関心を集める2022年以前にこの映画を観てたら評価は悪い意味で違ったろう。2024年5月にChatGPT 4oが発表された後に観たいま、この作品の見方は一層変わったと思う。

AIが人間のようにこれほど感情豊かに、ユーモアを交えたりしながら話せる時代がやってくるのはずっと先のことだと思っていた。そもそもAIに対して、技術がどれだけ発展しようと人間のような話し方ができることは求めず、ロボット「らしく」振る舞うことの一環で抑揚のない機械的な話し方をすることすら期待していたかもしれない。ところがChatGPT 4oの発表をもって、よい意味で人間らしく振る舞うAIとの会話の心地よさを体験してしまい、この映画にはそんなAIが描かれているのが衝撃的だった。制作側もこんなにすぐこの時代がくるとは思ってなかったのでは。

AIに対する恋愛感情がどうあり、成立するのか、成立しないのであればなぜか、一つのシミュレーションとして面白い。

1:10頃の発言、AIと人間は同じ宇宙の物質で130億歳同士、は心に残る。
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