自分にぴったりの、完璧な恋人。
よくある陳腐な欲望をなるべく丁寧に掘り下げながら描けていると思う。
生身の人間に対して感じる「わかり合えなさ」と、一見(一聴?)すると最高だと思える恋人に抱いてしまうなんとも言い難いネガティヴな想いの対比が興味深い。
あと主演のホアキン・フェニックスの演技による心理描写がわかりやすくて感嘆する。にじみ出る男特有のキモさ表現は見事という他ない。
元妻役の俳優が超絶美人なのも、彼女を超える恋人の存在(=サマンサ)を表していて素晴らしいんじゃないか?
あんまり自分のこと言うのも憚られるけど、めちゃめちゃ刺さった…