狂気のアート映画だった。
テレビ版の意趣返し。
魔法少女もののセオリーを完全否定したテレビシリーズで見られなかった全員集合と全キャラ変身シーンのファンサービス。みんな仲良しこよしの幸せ、という見てみたかったものを描いてから崩壊させる。
とにかく全てを綺麗に反転させる物語で全て裏返っていく。魔法少女ものを裏返したテレビシリーズをさらに裏返したら、辿り着くのはここしかない。
凄まじい映像と、恐ろしい天の邪鬼な物語が極限まで練り込まれている。
ただ、この話が必要だったのか疑問に残る。テレビ版が完璧だったので、違和感が残る。
だけど、その違和感と疑問こそが、まどマギの真骨頂とも言える。複雑なラビリンスに墜ちてしまった…