さば

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語のさばのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

全体としては見事に感情全部を製作者側の思惑に乗せられてしまったなあという感想。

魔女の救済はただの消滅なのではないとさやかやなぎさで示されたことでどこか安心した。
絶望から救われたさやかが大人びた行動をするのは少し寂しいが、成長するはずのなかったさやかの成長がこれなのだと思えばただただ嬉しく思う。杏子への一種の謝罪の言葉を口にするさやかなどはきっとそうでもなければ存在しえなかっただろう。

ほむらに関しては色々思うところはあるが、神になってしまったまどかともう一度対等な友達になるにはああするしかなかったのかもしれない。
ほむらの「友達のまどかを救う」という願いをある意味真っ向から否定したまどか。そのまどかの願いを今度はほむらが否定する。そうすることでようやく対等になれるのだろうと思った。
また、我慢して、耐えて、それでもまどかに会えないほむらの絶望の深さは劇中で示された通りだろう。しかし絶望の深さは欲望の深さでもあるのではないか。だからこそあの欲深いラストに繋がるのではないか。

とりあえず、色々と考察という名の妄想をさせられてしまう作品だった。
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