淡々とゆっくり秋、冬、春、夏と静かな時が過ぎていく。
これといった出来事はなく、
大きな盛り上がりもなく
タマ子(前田敦子)のぐうたらと何もしない自堕落な日々を描いている。
大学を出て父親がひとりで暮らす(離婚したみたい)甲府の実家に戻ってきて
就職せず、家業のスポーツ店も手伝わず、
ただひたすら食っちゃ寝てマンガ読んで不機嫌でズボラなタマ子。
本当にただ今帰省(=寄生)中だった。
前田敦子のぐうたらぶりがとても似合ってるというか自然に感じて
これ彼女の地じゃないの?って思うほど。
やがて小さな変化があらわれる。
微妙ながらも新しい一歩を踏み出そうとするタマ子を応援するよ!と言う父。
「もしかして、何かいいことあった?」
父の新しい恋?の相手にちょっとやきもきして可笑しな行動を起こすタマ子。
お互いに素直じゃない父と娘の関係がほほえましくてリアルで良かった。
その恋?の相手(富田靖子)も優しい笑顔で、好きだなあ、、この感じ、良かった。
いろいろタマ子の名言があったしね。
「その時が来たら動くわよ! あたしだって! 、、、少なくとも、、今ではない」
「ダメだな、日本は!」
少年(中学生)とのやりとりも、、、
「恋に部活に忙しんだよね、、誰かと違って」
とタマ子に言いながら、
タマ子のことを「あの人友達いないんだよね」
とガールフレンドに言いながら、
タマの子の言いなりで付き合いの良い少年も可笑しくて良かった。
ニヤニヤ、ほっこり、なんか癒された
いろいろと不思議で味わい深い感じで楽しめたかなあと思う。
もうちょっとその先、タマ子と父を見続けていたかった。