自分の中では高評価ですが、多くの人に強くオススメというわけではないです。
ストーリーは暗いしラストは結局なんなのってなるから、見る人が求めるものによっては時間を返してってなるかも。
怪奇現象よりも生きてる人間の方が怖くなる映画ですが、イタリアで魔女が出てくるホラー映画を作るなどあちこちにある小ネタが映画好きには面白いかも。
音で精神的にやられるホラー映画や、繰り返し表示される録音スタジオの「シレンシオ」の表示も映画ファンへの小ネタなのかな？
私が特に気に入った理由は、音へのこだわりが素晴らしい映画だからです。さすが音響の人を主人公にしただけあります。
良い音質の効果音や生活音をなんとなく聴いていたい人は楽しめるのではないでしょうか。いわゆるASMRとか音フェチというやつです。野菜すげえ。スイカ食べたい。
映像もさりげなく美しい。ほとんど同じセットばかり出てくる低予算っぽさが凄まじいのですが、色彩と陰影のセンスが私好みでした。静かで暗いのに何かいい。
余談だけど、ヨーロッパに行ったら実際強気な態度で出ないと駄目なんだよなぁ…。旅行ならこの映画ぐらい嫌な目には合わないかもだけど、割とリアリティあります。
