腹を割いて眼球を取り出す冒頭に始まり、極彩色の照明の浮き上がる近親相姦や挙げ句の果ての大地とのファックまではたいへん良かったが、後半がつまらん。
前半のあのカラフルな照明の中ゆったりしたBGMとボソボソした語り、そして少しスモークの立った妖しい雰囲気はだいぶ落ち着く感じで好きだっただけに、後半の何でもない場面で急にハードロックかき鳴らしたり、変に不穏なBGMで煽ったりとか、落差が凄かったな。おまけに、やたらと長い自慰行為場面があるが、普通にシコってるだけの人間映してるだけで何も面白くない。ギャスパー・ノエの珍棒しごきの面白さを見習って欲しい。
でも、ラストカットのジャケット写真と同じ顔面が出てくるとこの照明遊びは良かった。
