みづ

インターステラーのみづのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.0

物理学や宇宙についての知識がないのでこの作品がどこまでリアリティがあるのかはわかりませんが、とてもおもしろかった。
苦手だと思ってて一生見ないだろうな、と思ったけど見終わった後にこの先何回か見る作品だなと思った。

見る前に宇宙の話だけど実際は愛の物語という感想をよく見ていたけどその通りだった。
愛の物語だった。
アメリアの愛こそ全て、というセリフがとてもよかった。科学と愛って相入れないイメージだったけどそれがうまく混ざり合ってた。
科学の知識ゼロでもこのテーマのおかげでわかりやすい作品になってたと思う。

重力の影響で時間の流れが変わる、というのが本当にいい味出てて。
ロミリーはなぜ眠らなかったんだろう、と考えてもきっとかれはすぐ帰ってくると思って研究をしてていつのまにか月日が流れて、そのいつかを待ってたのかなとか考えるとたまらない。
ジョセフが離れてた間に届いたビデオレターにうつる家族をみて失った年月をおもうシーン。
ジョセフやアメリアに流れた時間と地球の重力の時間の差が家族と仲間を通すことですごくわかりやすくて、切なくて。

そして私はマン博士がとても人間らしくて好きです。とにかく好きです。物語的には憎たらしいけどとても人間臭くて。
あとはTARS。TARS好きです。

四次元空間や五次元はさっぱりだけど最後に綺麗に伏線を回収してくのも気持ちよかった。物理の原理などはさっぱりですが、とてもワクワクした。タイムスリップものの原理もこういうことなのかな、とか。
TARSは彼らがというけどジョセフは僕らがっていうし。私もこの起源はどこなんだろう?って思うとTARSと同じ第三者なような気がしてしまうんだけど。
そしてここでジョセフが漏らす本音がグッときた。でもマーフはその現象に対してポジティブに捉えてたのもまたよくて。愛ですね。


もちろん、ノーラン監督作なので映像美も圧巻でした。
最初の10分で映像が綺麗だから理解できなくても見る価値はあるかもと思えたほど。
宇宙空間も惑星も地球もどこを見てもとても綺麗だった。

ノーラン監督作、正直私は得意じゃないと思ってたけどこれを機に見てみようかなって思えるくらい好きでした。
登場人物の名前にもキリスト教や神話など盛り込まれてて、さらに科学知識も必要で本当に理解しようとするとめちゃくちゃ大変だけど理解したい、と思わせてくれるくらい最高だった。
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