物理学の設定はなんとなくわかったような気がしつつ、まったくの不完全燃焼ながら、非常に気に入った。
壮大なストーリーながら、親娘という最小の人間関係と、自宅という狭い世界に話が還元されるのも面白かった。
「2001年宇宙の旅」が大好きな映画であり、最近再びSF小説を手に取るようになったこともこの映画が好きになる背景にはある。だとしても、とにかくプロットが良くできていることに感心した。
映像もとても素晴らしいが、これは「2001年宇宙の旅」という下敷きがあったからこそであるのは間違いない。とはいえ、そのことがこの映画の価値を下げるものではない。