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インターステラーのkznのネタバレレビュー・内容・結末

インターステラー(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった~~~ノーランの作品、ものによって好みがわかれる(というかハマりきれないものがあるというべきか)のだが、今回は「インセプション」みたいな、最後までカチッと自分にハマった状態で見終われたと思う。

少し突飛な書き出しになるが、ハガレン作者の荒川弘が先輩漫画家から言われた「作り話だからこそ、本来なら救いの無い話にも救いを作ってあげられるんだよ」というスタンスの作品が私は基本的に好きで、「子孫に未来を託す」方法として今居る人間を「取りこぼしてでも先へ繋ごうとする」か、「取りこぼさず掬おうとする」のか、という問題提起が起こったときにこの作品がたどるエネルギーは、先に行った「救い」を作っていると思うし、それだけじゃなく結末には「救い」が用意されていて、好きな作品だった。愛は数値にできない、でも観測できるエネルギーを伴って、次元や時限を超えて誰かに届く、それを肯定するエンディングを設けるのは、いいなと思う。
だからこそ、ラストでは語られない、遠く離れ、生きているアメリアへの元へ道がつながっているといいなと祈っている。
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