くま

インターステラーのくまのネタバレレビュー・内容・結末

インターステラー(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

とても好きな作品。広大な宇宙を描く圧倒的な映像美とハンスジマーの劇伴に圧倒される。

初見の時はミラーの惑星でガルガンチュアの潮汐力による超巨大津波に襲われるシーンですごい感動したのを覚えてる。あの迫力と緊迫感、ブラックホールの重力の強さを理解させられる感じがたまらない。そして事象の地平面を超えたあと、5次元の空間で幽霊の正体がクーパーだとわかった時、ワームホールや5次元空間を創造したのが未来の人類だとわかったときは鳥肌が止まらなくなった。観賞後は理解深めたくてキップソーンの本読んだりしたな〜。宇宙物理学の用語はブラックホール、事象の地平面、特異点、ダークマターとかいちいちカッコいい笑。あと宇宙の映画では重力ターンにとても惹かれてしまう。

今回再鑑賞したら、今更ながら愛が大きなテーマだったんだと強く感じた。娘なら絶対に気付くと信じてメッセージを送るクーパー。送られてきたメッセージが父からのものだと気付き、信じるマーフ。このやりとりは愛なしでは達成できなかったはず。最初に愛の力を主張して、移住可能な星を見抜いていたブランド博士の「愛は観察可能な力」「愛は時間も空間も超える」っていうセリフも印象的。重力は無限遠に届くし障害物にあたって減衰したりしないけど、距離の二条に反比例しちゃう。でも愛はどんなに離れても時間が経っても障害があっても弱まらなかったってことかな。ハードSFなのにこんなにロマンティックなテーマなのズルいと思う。
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