初めて見たときは全然響かなかったけど、忘れたころに見返したら感動した。
ノーランってメメントの編集とか、インセプションの、夢の中の出来事のビジュアルとか、設定を映像に落とし込むのが上手い人だと思う。
メメントなんて、それだけで成り立ってるようなもんだし。
インセプションのひっくり返る街は衝撃的だった。あんなもの見たことないから。
その反面、登場人物にまったく人間味を感じない。すっげー無機質な感じがする。
それってどれだけ掘り下げても、なんもない感じがして苦手だった。
でもこの映画は、マシュー・マコノヒーが良かった。彼が泣いてると、こっちまで悲しくなってくる。
思えばダークナイトもそうだったかも。
オープニングの、ヒース・レジャーの背中が映った時から、唯ならぬ雰囲気を醸し出してて、それにずっと引っ張られてた気がする。
つまり、ノーランの映像とマコノヒーの演技が両方そなわり最強に見える。