タンゴのステップのように時間が行き来し、物語を担う人物に応じて分岐し交わっていく。
モノクロの美しさと迫力，多用される長回しが映像を脳に永久保存する。これが見えない所で流れる時間が見えてくる不思議な感覚を生み出す。
生み出された事が奇跡と言っても過言ではない伝説の作品
雨，泥の中を集団で移動する村人は，冒頭の牛達と重なる。そこからはみ出た者が物語を推進する。
この作品で描かれるのは社会の底辺を生きる人々の群像劇。
興味深いのは神視点でさえ本質を掴めないある種ミステリーとも捉えることもできる点だ。
三部構成の語り口の変化も秀逸で圧巻の2部に心奪われる
（2回目）オールナイト上映 at みなみ会館
1回目では見えなかったことが沢山見えてきて純粋に楽しかった。
タル・ベーラ監督は本当に天才だ。改めて言おう。この作品は伝説だ。
悪魔のタンゴとダンス、鐘の音、いやこの作品全てが僕の心の中で繰り返され生き続けることだろう。また観たい
