人間としてはダメダメだが心に響くミュージシャンのルーウィン、根なし草生活そのままに知り合いの家に転がり込んだり、友達の彼女を妊娠させちゃったり、人んちの猫逃がしちゃったり、まーしょーもない事のくり返し。
観てたら気が滅入ると思いきやそこはコーエン兄弟
なんか笑えちゃうんですよね
周りの人達もなんかいちいち面白い
(個人的にはこれまでのイメージと全く違う罵詈雑言浴びせまくりキャリー・マリガンと低音合いの手専用ミュージシャンのアダム・ドライバーがツボりました)
それにしてもルーウィンを演じるオスカー・アイザックのミュージシャンぶりがスゴイ
この人、大作ではスゴさが伝わらないですが
こういう作品だとほんとにちょっとした表情の演技とかスゴイです。
この辺ルーウィン・デイビスともかぶる彼の魅力。
そして1960年代が舞台ですがギリシャ神話の「オデュッセウス」が下敷きにしてるというのはコーエン兄弟ならでは
救いのない話と思いきや最後にルーウィンの気概も感じられて自分の不幸なんて大したことないと思わせてくれる不思議な作品です。
キャリー・マリガンに罵詈雑言浴びせられても頑張ろう