Miho

子宮に沈めるのMihoのネタバレレビュー・内容・結末

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

序盤は母と子どもの自然な日常を描いている。
何が原因かは不明だが、夫と上手くいかず母親の精神が乱れていき、その乱れ具合が生活にも現れていることが表現されている。
子どもとの時間や子育てから徐々に離れていく様子から、子どもの何気ない発言から寂しさが伝わる。母親だけではなく、子どものストレスも見ていて感じた。

1ヶ月ほど家を空けていたのか…それともそれ以上…か…?
子どもはずっとずっとお母さんの帰りを待ち続ける。
母親がやっと帰って来た時、嬉しそうに駆け寄る姿、帰って来なかったことに対しての怒りは全くなく、ただ「ママ遅かったね」の一言。
子どもは天使のように優しく、そこがまた見ていて胸が苦しくなった。
もう一人にはしないでほしいという思いからか、お風呂に入れられたときに「ママと一緒」というつぶやきがとても辛かった。

元々子どもに対して愛がなかったお母さんではない。ただ、本当の意味で頼れる誰かがいたらもっと違っていたと思う。
子どもに罪はない。本当に残念な結果になってしまったなと思う。
たくさん考えさせられる映画でした。
苦しい内容だとは思うけど、観て損はない。
Miho

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