ho

子宮に沈めるのhoのレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.5
本当に辛い。部屋の中の温度や匂いがじっとりと変化していく様が気持ち悪い。弟が起きることはもうないのに、起きて、と繰り返す。包丁で缶は開かないのに開けようとする。お母さんは帰ってこないのに、帰ってくると信じている。そんな無垢な子どもをみているのが心底つらい。恨んで呪いたくなるようなことをされてもそれでもやっぱり最後の最後まで子どもはお母さんが大好きなんだね。どんなに酷い目にあっても、子どもにとっては母親がすべてなのだというのが、余計に辛い。だけど、狭い部屋の中で子どもが泣き喚くシーンが続き、イライラして神経がおかしくなりそうな感じは、少なくともノイローゼにならざるを得ない環境を私たちにも伝えているようだった。
ho

ho