ぶなしめじ

子宮に沈めるのぶなしめじのレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.5
母親の精神状態・状況に比例するようにどんどん部屋が荒れていってたのがなんとも物悲しかった
結局母親が最後まで設定できなかったテレビで砂嵐を流しながら弟にバースデーソング歌ってるところはため息しかでなかった😢

最後はタイトルどおりに子宮に沈めたっていう表現だと解釈したんだけど、正直このへんのシーンはいらなかったと思う
急に雰囲気映画みたいになって現実離れし始めてしまって残念

あとは離婚前、夜職始める前、その後で母親の様子が変わりすぎててなんだかなと思った
あんなにちゃんとお弁当作れて家も綺麗にして、勉強して子供にも優しくできてたのにあそこまで変わってしまうものなのかな…
完璧にやろうとして頑張りすぎてたからこそ崩壊してしまったということなのかな

この映画だけを見ると母親の行動心理があまり理解できない(夫が非協力的、離婚、ストレス、彼氏の存在…などあるが、それでこんなことする?と思ってしまう)
が、母親自体の育った環境であったり現実世界ではもっともっと根深いところに問題があるんだろうと感じた

ネグレクト中に何回もインターフォンがなるシーンがあったけど、あれ児相かな?
結構鳴らしてたし通報があったりして来たのかと思ったが、あの状況じゃ誰も出ないのは当然だよね…
児相周りはよくわからないけど出なかった場合に他の親族とかに連絡して強制的に入ったりすることができたらいいのにと思ってしまった
現実的ではないのかもしれないけど

母親を責める前に周囲でどうにかこうにかできる制度を作るのがベストではないのかなー

あとやっぱり子育て支援に税金をかけてほしいな
私は子供いないけど、そのためなら全然たくさん税金払うよ〜
綺麗事じゃなくて男女問わず産休も取りまくればいいじゃんお金も満額あげればいいじゃんって本気で思う
全員が働かなくたって会社も世界もまわるよ

色々と考えさせられた映画でした
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