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子宮に沈めるのGTのレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
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見ていて本当に心が痛くなる映画。育児放棄により2人の子供の命が消える過程を、ありえないほど淡々と、冷徹に描く。全編固定カメラにより撮られており、余計な感傷の付け入る隙を全く与えない。加えて音楽は全く無く、エンドロールでも無音のままという徹底ぶり。そもそもセリフすら後半はほぼない。起こった出来事を、本当にありのまま見せられている、という印象。いずれ壊れることが分かっている序盤の幸せそうな様子や、徐々に子供を疎ましく思いグレていく中盤の母親の様子や、ゴミの中で必死に命を繋いで母親の帰りを待つ子供の様子など、最初から最後まで耐えがたいほどの不快感を放っている。実際に起こった出来事を元にしているらしいし、テーマがあまりにも重かったので、採点はナシにしておいた。
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