目を背けたくなるけれど、一度観るべき映画。
実話を元にしているというのが恐ろしい。
今作を見て育児放棄が身近なものなのだと思い知らされる。
育児放棄で子を死にまで追いやる行為は決して許されるものではない。
しかし育児を放棄した母親だけが悪いとは決して思えなかった。
日中は家事育児、すると働くのは夜。
旦那もいない中で母親がひとりの「ヒト」としていられる時間はいつあるんだろう。
サポートしてくれる旦那、両親がいなかったら。児童相談所、託児所、生活保護など国のサポートがあってしてもこのような悲惨な事件が日本で起きている。
全て、産んだ母親だけが悪いのだろうか。
愛情たっぷり育てていた家庭から時間と共に転落していく様が痛々しい。
母親を待ちながら衰退していく子どもの姿が頭から離れない。
言いたいことがまだあるし、でも上手く言えないし、とりあえず観てもらいたい。
考えれば考えるほど胸が痛むのだが、目を背けず観てもらいたい。