RIO

グランド・ブダペスト・ホテルのRIOのレビュー・感想・評価

4.0
微妙な角度のトロッコ列車に
ちょっと胸ときめく

1932年 グランド・ブダペスト・ホテル

ポーランドとチェコに隣接する
ドイツのゲルリッツで撮影された景色が
素晴らしい
真っ赤なエレベーターとか
ベルボーイの制服の紫色が
映えてて綺麗
色彩に透明さがあって
鮮やかさが脳裏に焼きつく

ムッシュ・グスタヴは礼儀正し
仕事キッチリ
そのグスタヴはマダム殺しの嫌疑で
警察に逮捕されてしまうけど
獄中での仕事ぶりが凄い
人心の掌握ぶり
やる気あるなぁ

グスタヴを迎えに来たゼロの
やりとりが細かいとか
いちいちこの二人が笑える
でも浮かれているんじゃない感じが
付きまとう

この映画はシュテファン・ツヴァイクの
著作と生涯をリスペクトしてる

ウィーンを中心にヨーロッパ文化が熟していき
そして黄昏時となった今

ホテルの架空な場所や
ヨーロッパ貴族的な
おしゃれなインテリアが
ポップで可愛らしげな世界観

輝きが今となっては
遠くの国で見た風景

全部が問いかけてくるぐらい
ウェス・アンダーソンって
何か愛がある
RIO

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