ありさ

グランド・ブダペスト・ホテルのありさのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まずホテルという非日常空間に少しでも長く居たいです。平日夜の思考停止時間にとびこんでくるすごくいい色彩がずっとある。そして苛苛来ないトボケ演技と無表情で横にいる人間のウェス演出が好ましい。その部分は色彩が薄いのだけれど、それでもスキーを追うソリのシーン(勝手に≒woodjob)はこの作品の白眉だと思う。2番目に美しくて華やかな画面よりも苦い結末をもってくるところをさらに好きになってしまう。残念ながら造りものの中では難をくぐりぬけたあとであっさり客から奪ってしまうことでその存在がキラってしてしまうんだよね。ちょっとメタなのかな? そしてその必要性、ねらいとは。トムリドルの幅にゾッとした。
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