Eirain

グランド・ブダペスト・ホテルのEirainのレビュー・感想・評価

3.4
初ウェス・アンダーソン。最近Twitterでよく目にする「AIが作ったウェス・アンダーソンっぽい○○」を見ていたら、まだ一本も監督作品を観ていなかったことに気付き、早速に監督の代表作である本作を鑑賞することに。

ヨーロッパ東端の(架空の)国、"ズブロフカ共和国"にある高級ホテル―――「グランド・ブダペスト」。そのホテルの名コンシェルジュと新人ベルボーイの交友を、彼らが巻き込まれる遺産相続争いを背景に、コミカルでシニカルでドラマティックに描いた作品。

「特徴的な色彩と左右対称を基本に美しく整った映像」、「独特でリズミカルな掛け合い」、一度観たら「これはウェス・アンダーソン!」と記憶に刻まれる作風。めちゃくちゃ面白かったわけではないのだが、またこの世界に浸りたいと、もう一度観たいと思ってしまう。それこそが、癖になる唯一無二の"ウェス・アンダーソン・ワールド"ということか。
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