Kana

グランド・ブダペスト・ホテルのKanaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

やっと観られた。

いい意味で目と耳がいそがしい作品。
シンメトリーな構図とカラフルでポップな色彩の中に散りばめられた無数の遊び心。ウェス・アンダーソン監督の精緻なこだわりを画面越しに見た。また、早口で淡々と話す主人公は、口から出る全ての言葉にブラックなユーモアが含まれていたのでは?と思わされるほどで、常に彼の心地よい軽口に耳を澄ませなければならない。
いい意味で、目と耳がいそがしい作品。

ちょっと「アメリ」に似ているような気がした。

ロビーボーイの視点を通じてテンポよく語られる物語は、一般の映画なら「転」にあたるところも実に淡々と進んでいくので、こちらも「あ、、はいはい、そうなのね」くらいのテンションで淡々と受け入れていくスタイルになる。
そのロビーボーイが唯一言葉を詰まらせたアガサの存在は、彼にとってどれほど大きかっただろうか。

Accidentally Wes Anderson 展には行かれなかったけど、今後は監督の作品をもっと観ていきたい。
素敵な映画を教えてくれた人って、もっと魅力的にうつるよなあ。あなたのようになりたい
Kana

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