どうたく66

グランド・ブダペスト・ホテルのどうたく66のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

なんか不思議な魅力のある映画。

日比谷の劇場で観たことあるが、だいぶ忘れていたし、その頃シュテファン・ツヴァイクとこの映画のつながりも知らなかったので2度目の鑑賞も大変楽しめた。

一度観た時はこの映画は何を表そうとしているんだろうと肩に力が入って見ていたが、今回は単純にコメディとして観ていい映画なのではないかと思えた。全体主義への皮肉や古き時代へのノスタルジーはあるが、そこが主題とは2度目に観たら思わない。コメディとして楽しめば良い。

ウェス・アンダーソン特有の特徴はやはり盛りだくさん。おしゃれなショートケーキのような色彩。左右対称の構図。遠くから動きを追っていくカメラの使い方。残酷な描写をコメディにしてしまうところ。行動や反応の間で笑わせる演出など。ワールド全開の映画。
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