・ジャンル
ホラー/バイオレンス/カニバリズム/ドラマ

・あらすじ
ある日突然、一家に告げられた父の死
母パトリシアは部屋へと篭り、残された3人の子供達は伝統の“儀式”をすべく生贄の誘拐の為に奔走するがなかなか上手くは行かなかった
やがて彼らの犯行は警察に勘付かれ実行犯である長男アルフレドと次男フリアンは追われる身となり…

・感想
ギレルモ・デル・トロ監督のデビュー作「クロノス」の続編
内容はほぼ繋がっておらず吸血と食人という題材の近しさや共通する登場人物が1人出て来るくらい

メキシコという舞台のおかげで多少の説得力は生まれていたものの儀式の由来や目的が明かされず、それでいて家族の執着が強いのがモヤモヤした
これならばシンプルに飢えを凌ぐ為という形で描いた方が良かったんじゃないかと
あとはゴア描写ももう少し欲しかった
遺体や解体シーンとかは良い感じなんだけどね…

ただ家族それぞれの心理描写は演技の力もあるが巧みで怒りや葛藤などが生々しく伝わってきた
結末も個人的に好印象
因果応報でもあり継承でもあるホラーらしく良いラストだったと思う