タイトルから想像しにくいけど、レジスタンスの若者たちとワルシャワゲットー蜂起を題材にした骨太群像劇。
ワルシャワゲットー蜂起とワルシャワ蜂起は明確に違うので混ぜるな危険とのこと。
ざっくり前者はレジスタンス主体で、後者はポーランド軍主体という認識で良いかと思う。
「地下水道」はワルシャワ蜂起のほう。たしか「戦場のピアニスト」ではどっちも描かれてたはず。
反乱分子・レジスタンスが主役の映画って数少ないのでそんな意味でも貴重な一作。
この映画に出てくるコルチャック先生は強烈だった。短い時間の中ですげー泣かせてくる。「ユダヤ人を救った動物園」にも登場するコルチャック先生はなんか普通のおじいさんだった。同じ人物でやってることはほぼ同じなのにこうも印象が違うと面白い。アンジェイワイダ「コルチャック先生」が見たいのにDVD廃番で超高い。
ナチスドイツのプロパガンダ映画を監督したフリッツ・ヒップラーも実名で登場する。作中でフランクキャプラの話題なども交わされて、映画ファン向けのサービスも旺盛だった。
ユダヤ警察(正確にはユダヤ人ゲットー警察)のこともはじめて認識。いま思えば、「ワルシャワ・ゲットー 〜ユダヤ人強制隔離居住区〜」のお兄さんがなってたのがそれかな。
地下水道にガスを送り込むのがぞっとした。
全滅ラストだとばかり思ってたので、ラストの後日談でほっとした。
元はテレビ映画とのことで、埋もれてるのはそのせいか。
テレビ映画とは思えないほど、役者陣豪華だし、映像もまじすごかった。砲撃で破壊される建物が特撮には見えなかった。
ワルシャワゲットーを舞台にしたほかの映画を楽しむためにもぜひ押さえておきたい一本。
面白かった。