Ryo

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャーのRyoのレビュー・感想・評価

3.8
アメリカを好きであるが故にアメリカを好きでいられなくなる

ウォーターゲート事件を元にした政治的メッセージのある映画。(シールズの基地の横に10階建ぐらいの丸いビルはウォーターゲートビルである)

ーウォーターゲート事件ー
ウォーターゲートビルに民主党の事務所があった。当時現役で共和党だったニクソンはその事務所を盗聴し選挙を操作しようとする。それが発覚しニクソンは辞任することとなる。
そこからさまざまな盗撮や盗聴が政府によって行われてる事が暴かれ、国民は政府によって監視されている事を知る。

ー映画「コンドル」ー
本作でも出演しているロバートレッドフォードが主演のコンドルを元にしたであろうウィンターソルジャー。
国民の監視に反発したキャプテンアメリカは反逆者として追われてしまう。

ーアメリカが好きであるが故にアメリカを好きでいられなくなる。ー
ものすごい愛国者であるキャプテンアメリカはそのアメリカから裏切られ闇を知りアメリカを愛せなくなっていく。愛していたからこそ追い込まれ辛くなる。

ーウインターソルジャーの意味ー
1971年のアメリカ兵士がベトナム戦争に行き我々がどんな残虐な事をしたかという告白をした集会の名前がウインターソルジャー集会という。

ーオバマ大統領のテロ組織殲滅計画ー
オバマ大統領はドローンを使いキルリストというテロ組織の誰を殺すだというリストを使い、ドローンにロケットなどを積み攻撃して2000人以上を殺したという事実がある。

これに反対する気持ちもあるが、ならばテロが起きるまで待って攻撃するのか?それ以前に殺して防いだ方がいいのではないか?
ロケット攻撃したことによって関係のない一般人も殺してしまってるという。しかし兵士を派遣し何十万人の犠牲を生むよりもいいのではないか?と、さまざまな正義に関する議論が生まれる。
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