くるみ

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャーのくるみのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

2014/04/19,04/22
気合い充分で初日に見に行ったところ「この21世紀にナチの一派であるヒドラの思想に協力するメリットがあるのか?」などの、超つまらないリアリティラインに引っかかって中盤からの展開にうまくついていけなかったので、再鑑賞しました。
ヒドラは過去という名のマクガフィンだから、深く考えたらダメだった。アメコミ映画の大味ぶりは、わかっていても振り落とされそうになるからときどき困る。

結局のところ、人間は、過去を葬り去れない生き物なんだなと思いました。
キャップもブラック・ウィドウもフューリー長官もファルコンも、過去から逃れようとして足掻くのだけど、過去の自分を否定したら現在の自分を肯定できるのかというと、それは違う。
過去を失ったキャップにとって、唯一の寄りどころは任務です。でも、国が世界を監視しようとする現状では、意義すら見失いそうになってしまう。迷いながらもキャップたちは「今できること」のために戦いに臨みます。
それでも、昔の仲間バッキーは任務抜きには攻撃できない。あそこ、人間くさくてぐっと来ましたね。
過去は葬るのではなく、向き合って受け入れないといけない。

ヘリキャリアを落としたあとの世界は今回は明示されませんでしたが、「アベンジャーズ2」でどういう新兵器が出るのか、楽しみです。

アクションの内容がキャラごとに割り振られていたのがメリハリ利いてて良かったです。キャップの肉弾戦はエレベーターが一番好きで、ナターシャは高速道路のところですね(銃二丁撃ちが格好良かった!)。前作に比べてちゃんと人が爆発したり傷ついたりしてたのも良かったです。
話が進むにつれて鮮やかになっていったキャップの盾ですが、最後はSHILEDと一緒に捨てられました。次回、彼がダンスを踊る相手は見つかるのでしょうか。
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