SANKOU

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのSANKOUのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

幼い時に地球からUFOで連れ去られ、今はトレジャーハンターとして銀河中を飛び回っているピーターは、ある力を秘めたオーブを盗み出すことに成功する。
が、銀河のテロリストであるロナンの差し金ガモーラはそのオーブを取り返すため、そして見た目は可愛いアライグマだが共謀な賞金稼ぎロケットとその相棒グルートは、オーブを換金するためにピーターに襲いかかる。
結局、激しい揉み合いの末四人は拘束され、監獄にぶちこまれる。
そこにはロナンによって妻と娘を殺された凶悪な囚人ドラックスが収監されていた。
彼は復讐のためにガモーラを殺そうとするが、ピーターに止められる。
そしてガモーラは実はロナンを裏切るつもりであったことを話す。惑星を破壊するほどの力を持ったオーラをロナンに渡してはならない。
こうして最初は敵対していたならず者たちは、それぞれの目的のために力を合わせて脱獄し、ロナンの手からオーブを守ろうとする。
闇の支配者による銀河の危機という構図は、『スターウォーズ』のように決して新しいものではないが、深刻な状況であるにも関わらず何だか調子が軽いのはこの作品の魅力でもあるのだろう。
悪党どもも含めて何となく憎めないキャラクターたちが面白い。
特に「アイアムグルート」以外の言葉を発しない、植物型のヒューマノイドのグルートの存在が大きい。
見た目もいかつく、行動も粗雑なのだが、何故かとてもチャーミングに見えてしまう。
てんで意志がバラバラだった者たちが、ひとつの目的に向かって心を通わせていく様は爽快。
アウトローなヒーローだからこそ、醸し出せる空気感が魅力的だ。
この一作品だけだと物足りないが、彼らが今後どのようにアベンジャーズと関わっていくことになるのか、とても期待させられる。
SANKOU

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