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ブルージャスミンのlemmonのレビュー・感想・評価

ブルージャスミン(2013年製作の映画)
4.5
虚勢を張る人間なんてごまんといる。
本作のヒロインまでじゃないにせよ、空想でストレスから解放されることはある。
しょうがない、人生うまくいくことの方が少ないから。

そんな触れていいのか悪いのか、他人のそれを観たいのか観たくないのか、その微妙なラインのドラマをウッディアレン監督が、10倍くらいに膨らませて大胆に描く。

「欲望という名の電車」が大好きなのである😆。
アレン監督もブランシェットもブランチを絶対に意識したはずだ!
これがまたたまらく楽しい😁。

ヒロインと妹の対比も面白い。
お互いにピンチが訪れており、そこからの生き延び方。頼もしいのは妹で、彼女は間違いなく生きている。それに引き換え姉は屍だ。どんだけ着飾ろうが。

こんなの映画じゃないと観てられん。
だからこそ楽しい!🙇‍♂️。


妹に救いのエピソードがあるが、そこの落とし込みからの、泣き虫彼氏とのエピソード。
「あ〜結局繰り返すなあ😅。」

救われないねえ🥴。
クライマックスに想う、姉は他人を愛せない人なのではないか。描かれていないが姉妹が里子であることも想い出される。

苦い。人生苦すぎる。


所々、ヒロインが虚勢を張るシーンがある。
ブランシェットはパーフェクト💯。
ダサくカッコ悪かろうが、見栄を張る。
ただ爪は甘い。なんかわかるのよ😢。

ふらふらの状態で鞄から中身が落ちる。
落ちたものを拾い、
立ち上がり何事も無かったかのようにお髪を直す。いいねえ😆。
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