このレビューはネタバレを含みます
私が優雅に暮らすことは宇宙の摂理!金のある男に出会うことこそ何より大事!外見で印象コントロールすることは私の才能!このまま朽ち果てるなんてあり得ねぇ!
ジャスミンは必死なんで、そりゃ都合の悪いことは隠すし嘘もつきます。蜘蛛の糸も掴まぬことには登れまい!
自分の考えを固く信じて、その考えの虜になると、見えるはずのものも見えなくなり、その考えをパッと切り捨てるには、親しみすぎてしまった…。
そんな風に思う自分の癖はある、そう思うと誰しも一寸先は闇、という気持ちにさせられた物語。
最後のケイト・ブランシェットの表情は、ジャスミンの50年後の姿を想像できてしまうほど。