2004年,メキシコ
監督:ルイスマンドーキ
子供達は屋根に登り、ただ何万もの星を数える事しか出来なかった。
泣き声が止むまでは。
内戦が生む少年兵の物語。
普通の人生を歩めない子供達がこの世界にはいる。
学校で友達と遊んで、笑って、学んで、家族に愛されて、大人になっていく。
そんな僕らが普通と思っている事が出来ない子供達がいる。
夜、家庭に銃弾が飛び交い、ベットの下に隠れる子供達がいる。
どうして子供達が血を見なきゃいけないんだろう?
どうして子供達が人を殺したり、友達が殺されるのを目の前で見なければいけないんだろう?
無垢だった少年が武器を手にすると、その表情はまるで兵士のように…
中央アメリカの国、エルサルバドルでは12年もの間内戦が続き、75000人を超える人が死んだという。
現在も25万人もの少年兵が世界中にいる。
痛烈な一作。
ただ涙を流すことしか出来ない自分が悔しい。