真一

蒸気船ウィリーの真一のレビュー・感想・評価

蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)
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 ミッキーマウス🐀の記念すべき映画デビュー作品🎥。ミッキー🐀が、ブタ🐖やウシ🐄などの家畜をいじめてネタ🤩にしちゃうストーリーです。現在のディズニーのコンプライアンス⚠️に照らせば、信じがたい描写が続きます。

 製作年月日は、今から95年前の1928年11月18日。米国🇺🇸のコメディーは当時、嘲りや虐待が笑いの一丁目一番地だったことを伺わせる内容です。歴史的作品とはいえ、スコアは付けにくいです。

※以下、ネタバレ含みます。

 驚いたのは、ブタのお母さん🐷の乳房をパーカッション🥁に見立てて叩きまくるシーン。ミッキー🐀はまず、お母さんブタ🐷にしがみついてオッパイを飲んでいたコブタたち🐖🐖🐖を、無理やりひきはがします。その上でお母さんブタ🐷を仰向けにして押さえつけ、膨らんだ乳房をバカスカ✋叩きます。打楽器のように飛び出す音色🎶。笑いを取るシーンですが、痛々しいブタの母子🐷🐖の姿に胸が痛みます。

 ヤギ🐐をオルゴールに見立てて、ネジ回し🌀のように尻尾を回して音楽🎵を絞り出す描写も。ウシ🐄の口をこじ開け、歯🦷を木琴に見立てて叩くシーンもあり。ヤギ🐐もウシ🐄も嫌がっている印象を受けました。明らかないじめ、虐待☠️です。

 1928年当時のアメリカでは、黒人差別💣️や移民排斥運動💥が横行していたと伝えられます。白人視点に立って他人種の肌の色や生活習慣をあざ笑う劇が、盛んな時代でした。動物虐待ネタ🤩などは、誰も問題視しなかったのではないかと思います。

 別の見方をすれば、この95年間でディズニー🐀と世界🌎️の人権意識や動物愛護の精神は、随分向上したと言えます。世の中って、後退⤵️もするけれど、進歩⤴️もするんですね。よい流れを後押ししたいものです。
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