すずき

それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチのすずきのレビュー・感想・評価

2.8
アンパンマン達のいる国から遠く離れた何処かの雲の上に住む巨大なゾウ、ザジズゼゾウは、鼻から出すハンカチで、汚れた物や空気をキレイにする事を使命としていた。
彼と共に暮らす子象のパオは、彼の様にハンカチを出す練習をしているが、なかなか上手くいかない。
ある日、とうとう練習が嫌になって、雲から飛び出し、アンパンマン達のいる所にやってくる…

イマイチだったアンパン映画。
まず、劇場版にしては作画が良くない!
アクションはいいけれど、前半の比較的重要じゃないシーンの止め絵のクオリティが…。特に斜め上から見たクリームパンダ、頭の形崩壊してるぞ。

ゾウ繋がりで、ちびぞう君が出るかと思ったらそうでもなかった、
ロールパンナの話が途中挟まれるから後半出るかと思ったら、そうでもなかった。
これは期待を裏切られた点。

ストーリーは、かなりのテンプレ展開。この前見た、「ココリンと奇跡の星」もテンプレ展開だったけど、こっちはテンポもイマイチ良くない。

ラスボス誕生の経緯が意味不明。
不気味さはあるが、サンドウィッチマン伊達の声で「ヨゴスゾ~ウ」って喋るので台無し。
伊達は下手じゃないけど、このキャラは喋らないほうが良かった。

良かったところは、パオがアンパンマンに説得されるシーン、「でも、アンパンマンは出来るようになったから、そう言えるんだよ!」という台詞。
ダメ人間の気持ちの代弁みたいないい台詞だと思ったけど、これ対する納得できるアンサーは無し。
まあアンパンマンがド正論だってのは分かるけどさあ。
「嫌味がない」事が嫌味に感じる事もあるよね、私のよーな捻くれた人間には。

あと、クライマックスで街の人たちが立ち上がり、自分たちの手で事態を解決しようと頑張る所。
震災からの復興三部作のテーマを端的に表したシーンだ。