Yoshiyuki

鑑定士と顔のない依頼人のYoshiyukiのレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.5
はじめは、ふたりの関係を見守っていたけれど、途中から不穏な気配を感じて…。
そっちの方向に行かないでくれと願いながら観てました。
こういう終わり方は好きではないので。

“いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む”
本物、真実って何だろう?
本人が自らの体験を信じ切っている間は本物。
本人次第ってこと?

逆に捉えると、本物の中にも偽物がある。
そう考えれば、僕が見ているもの中にも偽物あり、その事に気づく時が来る。

ジュゼッペ・トルナトーレ。
「ある天文学者の恋文」でもそうだったけど、人間や愛のかたちを何かになぞられて映す。
この監督、凄く知識があり繊細な人だな。
Yoshiyuki

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