じゅ

鑑定士と顔のない依頼人のじゅのレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.9
高慢で欲深い鑑定士の話。きれいな音楽と裕福な界隈の裕福さが垣間見れる。メインは全くそこじゃないんだけど。ザ金持ちって感じ。

以前に一度観たのか覚えてないけど、ドンデン返し部分にデジャヴを感じた。綾瀬はるか主演の『万能鑑定士Q』と何処と無く似ていたのかもしれない(全然覚えてないけど)。あまりにしっかり伏線を張っていたせいかも。

ドンデン返し以降の元鑑定士の描写は、他のレヴューには「時系列的には、施設に入っているのがラストなんだろう」とあったけど、ぼくは時系列に沿った構成だったと思う。

正確に言うと、自棄になったときは回想も混じっていて、それがおじいちゃんの混乱度合いを表現していたけど、持ち直して、プラハに移って居を構えて、機械仕掛けのレストランで "someone" を待っている所が時系列的に最後なんだと思う。

愛を知り、裏切りを知ったおじいちゃんは、己の高慢さと欲深さを思い知ったのかな。でも、きっとまた新たな道を歩いていくんだろうし、それで本人も後悔しないだろうなと思った。なんとなく。

味わい深い映画かもしれない。でも少し優雅すぎて、綺麗すぎたのかなと思う。胸糞?なにそれ?
じゅ

じゅ