Rena

鑑定士と顔のない依頼人のRenaのネタバレレビュー・内容・結末

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます


クレアに恋をしたことで、愛に目覚めて素直になっていくヴァージルの姿がすごく微笑ましい

現実の女性と一切関わらず、大量の肖像画を眺めてニヤニヤするだけだった老人が、
愛する人との同棲にまで漕ぎ着けるなんて、よく頑張ったよね

……と思ってたら、その順調さが落とし穴だった……
恋愛に免疫を持たないことが、こんな悲劇を招くなんて…

ヴァージルが愛に心を開くまでの過程を1時間半近くかけてじっくり見せた後に、
ラスト30分でちゃぶ台返しのようにそれをひっくり返して、観客を人間不信に陥れる映画

来るはずのない誰かを待ち続けるヴァージルの姿で終わるのは一見バッドエンドのようだけど、
監督はこの映画をハッピーエンドだと評してるらしい
映画に映らないところで、ひょっこり誰かが現れてるのを願わずにはいられない
Rena

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