冒頭からいきなりヒドラの残党が人体実験を続ける施設に、アベンジャーズが攻撃を仕掛けるというクライマックスのような展開。
このシリーズはやはり観客を引き込むのが上手い。
今回この作品ではトニー・スタークのヒーローとしての資質が問われる。
アベンジャーズが出動すれば、少なくない犠牲が出てしまう。
トニーは悪から地球を守るためなのだと自分の行動に絶対的な自信を持っているが、正義のためなら手段を選ばない彼の姿勢にアベンジャーズの中でも疑問視する声が上がる。
そしてトニーの研究の結果により、世界は滅亡の危機にさらされる。
それでも彼はこれは人類を守るための研究だったのだと主張し続ける。
そしえ自らの過ちは自らの手で正す。
人類滅亡を企む人工知能のウルトロンはとても脅威だ。
倒すのにはヒーローの団結が必要なのに、彼らはヒドラの人体実験により生み出された、人の心を操ることの出来るワンダにより分断されてしまう。
このワンダと高速移動が出来るピエトロという新たなキャラクターが魅力的だった。
そしてウルトロンに対抗出来る存在として生まれたヴィジョン。
最終的にはヒーローが一致団結してウルトロンに立ち向かうという胸熱な展開。
エンターテイメントの王道のようなストーリーでありながら、それぞれのキャラクターに陰もあり、ドラマとしても見応えあり。
